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千年、働いてきました

千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン タイトルと帯の「口コミで広がって13万部になりました!」の文字に惹かれて買ったのですが、これ、おもしろーい。日本には創業100年以上の老舗企業が10万以上もあると推測されていて、それは世界のなかでもものすごく特殊なことなのだそうです。しかも、世界最古の会社があるのも、わが日本。それも飛鳥時代からつづく、1400年もの歴史があるというのだから驚きです。

 老舗というと“同族経営”の弊害ばかりが取り沙汰されますが、本書で紹介される企業はどれも、“同族経営”ゆえのよさを発揮しつつ、しなやかに時代に対応しながら生き残ってきたところばかり。それを、身近な携帯電話を例に引きながら、わかりやすく説明してくれています。

 もちろん、どこも老舗ということだけで生き残っていけるわけではなく、そこには血の滲むような努力があるわけなんですが、読んでいて、とっても誇らしい気持ちになれます。いや、あたしが誇らしく思う理由なんかないんだけど(^^;)。また、“丹精をこめる”ことがいかに大事かをあらためて気づかせてもくれます。

 雑誌の連載をまとめたものなので、新書ですがとても読みやすいし、ハイテク話なんかわかんなーいって人でも大丈夫。

■書誌情報
『千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン』野村進/角川oneテーマ21(2006.11.10発行)

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